2026.05.01
< やわらかいこころ >
相田みつを
木の芽がのびるのは
やわらかいから
若葉がひろがるのは
やわらかいから
かすかな風にも
竹がそよぐのは
竹がやわらかいから
年を取って困るのは
足腰ばかりではなくて
頭が固くなることです
心が固くなることです
やわらかいこころを
持ちたいものです
いつまでも心の若さを
保つために――
新緑がまぶしく、
風もどこかやわらかく感じられる季節となりました。
今回ご紹介するのは「やわらかいこころ」。
木の芽がのび、若葉がひろがっていくこの季節。
あたりまえのように目にしているその光景も、
あらためて見つめてみると、
そこにはひとつの理由があることに気づかされます。
やわらかいから、のびる。
やわらかいから、ひろがる。
その素直なことばの繰り返しが、
どこか胸の奥に、静かに響いてきます。
風にそよぐ竹の姿もまた、
その「やわらかさ」があるからこそ。
強くあろうとすることや、
揺るがないことばかりが、
良いことのように思えてしまうときもありますが、
ほんとうは、やわらかくあることこそが、
生きていく力なのかもしれません。
年を重ねるなかで、
知らず知らずのうちに、
少しずつ固くなっていくもの。
それは体だけではなく、
考え方や、ものの見方や、
そして、こころも。
だからこそ、
ふと立ち止まって、
自分の中の「かたさ」に気づけたなら、
それだけでも、
また少しやわらかくなれる気がします。
やわらかいこころでいること。
それは、無理に変わろうとすることではなく、
ほんの少し、風を通してあげるようなことなのかもしれません。
新しい季節のなか、
自分のこころの窓を開け、
やさしい風をふわりと通してみませんか。
相田みつを美術館
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次回は、2026年5月15日頃にまた違う作品のコラムとリール動画の公開を予定しております。